現代サッカーではセットプレーが勝敗のカギ

サッカーの世界において守備戦術の進化は留まる事を知らず、中長期的な傾向として昔と比べると流れの中からの得点が生まれづらくなってきているといわれます。

2018年の6月から7月まで開催されたFIFAワールドカップでは、その事が鮮明になりました。国民の期待を考えるとまずは失点をしない事が大事になる中、各国の代表チームが強固な守備を行ったため、なかなか点が入らなかったところがあります。
そんな中、FK・CKといったセットプレーにて貴重な1点が生まれて虎の子の1点を必死で守り抜くといった試合が数多く見られました。
そして、今後も守備戦術の進化は止まることなく、攻撃戦術の進化の幅を上回り続けるだろうと予測されています。

サッカーゴール

現代のサッカー界においては日頃の練習においてセットプレーの練習によりたくさんの時間を割く必要が出てきました。
実際にJリーグにおいても、セットプレーの練習をあまりしない事で知られるクラブの不振が目立ってきています。

逆に、優れたキッカーとヘディング能力が高い長身選手を擁して毎日コーナーキックの練習をしているようなクラブの躍進が目立ちます。
例えば、2018年にJリーグのアシスト王に輝いた柏木陽介選手(浦和レッズ)は極めてキックの精度が高く、思い通りの場所にボールを蹴り込む事が可能です。槙野智章・マウリシオといった高身長DFはヘディング能力が高く、CKからゴールを奪ったらその後は守りを固めるという戦術で何度も大事な試合をものにしてきました。

その他、FKもCK同様に現代サッカーの中では大事なプレーです。どんなに試合中に相手からのプレッシャーがきつくてもFKのシーンにおいてはキッカーはノープレッシャーでボールを蹴る事が出来ます。そういった状況の中、相手のレベルがどんなに高くてもFKの名手を保有していれば、フリーキックで点を取ったらその後は守りを固めるという戦術で試合に勝つ事が可能です。
そのため、サッカー界においては以前と比べてますますレベルの高いフリーキッカーを育成する事・獲得する事が大事になってきています。