レジェンドプレイヤー・メッシ

リオネル・メッシは1987年6月24日、アルゼンチンのロサリオで生まれました。

幼少期からボールを持つと誰もが目を引く才能を持ち、地元クラブのニューウェルズ・オールドボーイズに入団すると、驚異的なゴール数を記録しました。

彼のプレースタイルは、当時からすでに並外れており、小柄ながらも優れたドリブル技術と俊敏な動きで相手を翻弄しました。

しかし、メッシのキャリアには困難も伴いました。成長ホルモンの分泌異常という診断を受け、通常の成長が見込めないとされたのです。

この治療には高額な費用がかかるため、家族はクラブやスポンサーに支援を求めましたが、アルゼンチン国内では十分なサポートを受けることができませんでした。

そんな中、メッシの才能に目をつけたのがFCバルセロナでした。

メッシのプロデビューは2004年10月16日、バルセロナ対エスパニョール戦でした。当時17歳という若さでしたが、そのプレーはすでに成熟しており、限られた時間ながらも観客に強烈な印象を残しました。翌年にはリーグ戦で初ゴールを記録し、若き才能がついに花開いた瞬間でした。

バルセロナでは、メッシの才能を最大限に生かすために、当時の監督フランク・ライカールトが慎重に起用しました。最初は控え選手として試合に出場していましたが、徐々に出場時間が増えていき、攻撃の中心選手として頭角を現していきました。

この時期のバルセロナは、ロナウジーニョ、エトー、デコといったスター選手が揃っており、彼らとのプレーを通じてメッシはさらに成長を遂げました。

メッシのキャリアを語る上で、数々のタイトル獲得は欠かせません。バルセロナでは、ラ・リーガ優勝10回以上、チャンピオンズリーグ制覇4回、コパ・デル・レイなど数多くの国内外タイトルを獲得しました。

また、個人としてもバロンドールを史上最多の8回受賞し、サッカー史上最高の選手の一人としての地位を確立しました。

特に、2009年から2012年にかけてのバルセロナは、グアルディオラ監督のもとで「ティキ・タカ」と呼ばれるスタイルを完成させ、メッシのパフォーマンスは絶頂を迎えました。

この期間、クラブは多くのタイトルを獲得し、メッシ自身も年間91ゴールという驚異的な記録を達成しました。これは今なお破られていない記録であり、彼の得点力の高さを象徴するものです。

また、代表チームでも輝かしい実績を残しました。アルゼンチン代表としては、長らく国際タイトルに恵まれませんでしたが、2021年のコパ・アメリカで悲願の優勝を果たしました。

そして、2022年のワールドカップでは、チームの主将としてアルゼンチンを優勝に導き、キャリアの集大成を飾りました。この優勝により、メッシは名実ともにサッカー界のレジェンドとなりました。