フォーメーションは歴史とともに変化

戦術

サッカーのフォーメーションは歴史と共に変化しています。オーソドックスな陣形として、ゴールキーパーから見て4人のディフェンダーに4人のミッドフィルダー、そして2人のフォワードを配したスタイルがあります。その特徴は攻撃面ではミッドフィルダーの両サイドが中央へクロスボールを入れたり、ディフェンダーがオーバーラップするなどのサイド攻撃です。

一方、守備面では横へ均一に並ぶことから、各選手が担当範囲を受け持つゾーンディフェンスに向いています。

この442のフォーメーションからフォワードの数を増やした433システムは、攻撃的な戦術で採用されます。フォワードの両サイドの選手が単純にクロスボールを中央へ入れるだけでなく、縦にドリブルを仕掛けたり中央へ切り込んだりと自在に動きます。その分、守備面ではミッドフィルダー3人の運動量が要求され、またフォワードも守備に参加する必要があります。

日本代表も採用したフォーメーションの4231はミッドフィルダーが横一列ではないものの5人おり、中盤での数的有利性を獲得し易いです。攻撃面では2列目の中央がトップ下と呼ばれ、守備と攻撃を結びつけチャンスメイクをしながら自らゴールも狙う重要な役割を担います。守備では1列目、2列目に4人いることから相手陣内でボールにプレッシャーをかけ、奪うことを目指します。敵陣で奪うとショートカウンターといって、相手の守備陣形が整う前に攻撃に転じられるのでゴールを奪い易くなります。

この変形型とも言えるものに4312があります。守備的ミッドフィルダーが3人から分かるように、相手攻撃陣が優れている場合に中央突破を防ぐため採用される戦術です。つまり相手が自陣に押し込む戦況を想定しており、攻撃ではカウンターを狙います。

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